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用語集

● ADSL

Asymmetric Digital Subscriber Lineの略。銅線の一般加入者電話(アナログ)回線を利用して、数M〜数十Mbpsの高速データ通信を可能にする通信方式です。

● APIPA

Automatic Private IP Addressingの略。IPアドレスの自動的な割り当て管理機能です。本製品では最初に自身のシステムに割り当てるIPアドレスを「169.254.1.0〜169.254.254.255」の範囲からランダムに1つ選びます。そして、ARP要求をネットワークにブロードキャストすることによって、そのIPアドレスがほかのシステムで利用されていないかどうかを確認します。もしほかのシステムからARPの応答が返ってくれば、そのIPアドレスは使用中であるとみなし、別のIPアドレスで再試行します。このようにして未使用のIPアドレスを見つけ、自身のシステムに割り当てることによって、IPアドレスが重複しないことを保障します。

● ARP

Address Resolution Protocolの略。IPアドレスからMACアドレス(イーサネットアドレス)を求めるためのプロトコルです。

● BOOTP

BOOTstrap Protocolの略。ハードディスクを搭載しないディスクレスクライアントシステムが、ネットワークアクセスを行うためのIPアドレスやサーバーアドレス、起動用プログラムのロード先などを見つけだし、システムを起動できるようにすることを目的として開発されたUDP/IP上のプロトコルです。BOOTPを利用すれば、ネットワーククライアントのIPアドレスやノード名、ドメイン名、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイアドレス、DNSサーバーアドレスなどの情報を、クライアントの起動時に動的に割り当てられるようになります。TCP/IPネットワークでは、各クライアントごとにこれらのネットワーク情報を設定する必要がありますが、BOOTPを利用すれば、クライアントの管理をサーバー側で集中的に行えるようになります。そのあと、一部を改良されたDHCPが開発され、広く利用されるようになっています。

● DHCP

Dynamic Host Configuration Protocolの略。DHCPは、IPアドレスやサーバーアドレスなどの設定ファイルを起動時に読み込めるように開発されたBOOTP(BOOTstrap Protocol)をベースとする上位互換規格です。
BOOTPは、クライアントのIPアドレスやノード名などをあらかじめ決定しておく必要がありましたが、DHCPでは、クライアントがネットワークに参加するためのすべてのパラメーター(IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレス、ドメイン名など)を自動的に割り当てることができます。サービスを実行するにはサーバーもしくは、その機能を有するルーターが必要です。

● DNS

Domain Name Systemの略。Domain Name Systemという体系で命名されたホスト名(ドメイン名)からIPアドレスを調べるためのサービスです。ネットワーク上の資源を管理・検索するためのシステムです。インターネットのIPアドレスの名前の解決に広く利用されています。

● FTTH

Fiber To The Homeの略。電話局から各家庭までの加入者線を結ぶアクセス網を光ファイバー化し、高速な通信環境を構築する計画のことを指します。
光ファイバーを使用すると、高速なインターネット接続や格安なひかり電話サービスを利用することができます。

● ISDN

Integrated Services Digital Networkの略。「総合デジタル通信網」と呼ばれるサービス体系の総称です。

● LAN

Local Area Networkの略。同一フロア、同一のビル内などにあるパソコン同士を、Ethernetなどの方法で接続したネットワークのことを指し、閉鎖されたネットワークという位置付けがあります。

● MACアドレス(イーサネットアドレス)

Media Access Controlの略。OSI参照モデルのデータリンク層で定義されるインターフェースカードのアドレス。機器内部に記憶されているので、ユーザーが変更することはできません。

● mDNS(multicast DNS)

DNSサーバーが存在しないような小規模なローカルエリアネットワーク環境においても、クライアントコンピューターがネットワーク上に存在する機器を名前で検索して利用できるようにする機能です。Apple Mac OS Xの簡易ネットワーク設定機能などで使われています。

● ping

Packet InterNetwork Groperの略。相手先ホストへの到達可能性を調べるコマンドです。

● RARP

Reverse Address Resolution Protocolの略。TCP/IPネットワークにおいて、MACアドレス(イーサネットアドレス)からIPアドレスを求めるのに使われるプロトコルです。

● SOHO

Small Office / Home Officeの略。小人数のオフィスや、家庭で仕事をする個人事業者を指します。大企業と対照的に使用されることが多いようです。

● TCP/IP

Transmission Control Protocol / Internet Protocolの略。インターネットで使用されているプロトコル、通信ソフト(アプリケーション)を特定して通信路を確立するプロトコル(TCP)と、通信経路(IP)から構成されています。OSI参照モデルではTCPはレイヤー4、IPはレイヤー3に対応しています。

● WINS

Windows® Internet Name Serviceの略。Windows® 環境で、ネームサーバーを呼び出すためのサービスです。サービスを実行するにはサーバーが必要です。

● WWW

World Wide Webの略。インターネットでの情報検索システム、サービスシステムのひとつです。

● カテゴリー

LANケーブルの品質を指します。カテゴリー5は100BASE-TXで利用されています。将来ギガビット・イーサネット(1000BASE-T)によるネットワークを想定する場合は、カテゴリー6を選択することが推奨されています。カテゴリー5で保証される周波数帯域は100MHzまでですが、カテゴリー6では250MHzまで保証されています。また、LANケーブルはUTPケーブルと呼ばれる場合もあり、UTPはUnshielded Twisted Pairの略で、「より線」のことを指しています。シールド付きのものは、STPケーブルと呼ばれます。

● ゲートウェイアドレス

ネットワークとネットワークを接続する際の、外部のネットワークとの接点となるホストのIPアドレスを指します。
ゲートウェイは、別名「デフォルトルーター」や、単に「ルーター」と呼ばれる場合もあります。ルーターは、同一ネットワーク内に存在するホストである面と、ほかのネットワークにも同時に所属している両面を持っています。

● サブネットマスク

ネットワークを複数の物理ネットワークに分割するのに使用します。サブネットマスクはクラスごとに固定されています。

      クラスA      255.000.000.000

      クラスB      255.255.000.000

      クラスC      255.255.255.000

ルーターの取扱説明書によっては、192.168.1.1 / 255.255.255.0のことを、192.168.1.1/24と表記している場合があります。255.255.255.0を2進数に換算すると、先頭から1が24個並びます。"/24"とは、この事を指します。24bit以外のマスク値を設定することも可能ですが、IP管理が複雑になりますので、マスク値は24bitでご利用することをお勧めします。なお、ローカルネットワークで利用するIPアドレスのことをプライベートIPアドレスと呼び、こちらもクラスがわかれています。

      クラスA      010.000.000.000〜010.255.255.255

      クラスB      172.016.000.000〜172.031.255.255

      クラスC      192.168.000.000〜192.168.255.255

● スイッチング・ハブ

スイッチング機能を持つハブ(集線装置)。パケットをその宛先に応じて振り分け、ネットワークトラフィックを局所化して、ネットワークの全体的な通信バンド幅を増やすことができるのが特徴です。10BASE-Tや100BASE-TXなどのネットワークでは、各ネットワーク機器同士をハブで相互に接続していますが、Ethernetの通信方式の関係上、ノード数が増えると有効な帯域幅が急速に飽和するという特性を持っています。そこで、実際に通信をするポート同士だけを直結して通信を行い、それ以外のポートへは流れないようにするスイッチング技術が開発されました。これを実装したハブをスイッチング・ハブといいます。

● ノード

node。ネットワークに接続されているコンピューターなどの機器を指します。「ノード名」と「ホスト名」は同じ意味です。

● ルーター

ネットワーク間(LANとLAN、LANとWAN)の接続を行うネットワーク機器の一つです。ルーターはインターネット接続されたアドレスを変換し、LAN内からアクセスできるようにしたり、LAN内のサーバーを指定したポートを通じて外部に公開したりするNAT(アドレス変換)の機能があります。

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