ネットワーク接続に必要な環境を整える
本製品をネットワーク上で使用するために、あらかじめ準備したり調べておくものについて説明します。
準備するもの
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●LANケーブル
本製品とコンピュータ、またはハブなどの機器同士をつなぐケーブルです。LANケーブルにはいろいろな規格がありますが、現在一般的なのはカテゴリ5Eやカテゴリ6という規格のケーブルです。5EのEは「Enhanced」の略で、「強化された」という意味を持っています。カテゴリ5Eやカテゴリ6のケーブルはカテゴリ5 のケーブルよりもノイズに強い作りになっています。
また、同じカテゴリのケーブルにも「ストレートケーブル」と「クロスケーブル」の2種類があります。ストレートケーブルはADSLモデムとコンピュータの接続、コンピュータとハブの接続に使用されるケーブルで、ほとんどの場合はストレートケーブルで接続が可能です。クロスケーブルは2台のコンピュータ同士を直接接続するときなどに使用されます。
ケーブルの長さは、機器間の距離に多少の余裕を持って購入してください。ただし、最大ケーブル長は10BASE-T/100BASE-TX とも100m となっているため、それ以下になるようにしてください。
●無線LAN をご利用の場合でも、無線対応していないパソコンとネットワーク接続するときは、LANケーブルが必要です。この場合、パソコンと無線LAN アクセスポイントをLANケーブルで接続してください。詳しくは、無線LAN アクセスポイントの説明書をご覧ください。
●ハブ
複数台のコンピュータなどをネットワーク接続するときに必要な集線装置です。ハブには、大きく分けて「リピータハブ」と「スイッチングハブ」があります。リピータハブは主に10BASE-Tで使用される集線装置です。スイッチングハブは主に、100BASE-TXや1000BASE-Tに使用される集線装置で、信号の流れを制御してコリジョンという信号の衝突が起きないようにする機能を持っています。
ハブに接続できる機器の数はハブのポート数によって決まります。お使いの環境から、何台の機器を接続するかを検討して購入してください。
●ルータ
ADSLやCATV、光ファイバー(FTTH)などのインターネット網と、家庭・オフィスのLAN(内部ネットワーク)を中継する機器です。複数台のコンピュータから同時にインターネットに接続することができるようになります。ルータを使用すると、接続した各機器に自動でIPアドレスを割り当ててるDHCP機能や、LAN内の独自のIPアドレス(プライベートIPアドレス)を持つ機器に、必要に応じてインターネット用のIPアドレス(グローバルIPアドレス)を割り当てるNAT機能が使えるようになります。
さらにインターネット接続に必要なプロトコルに対応していたり、インターネットからの不正なアクセスを防ぐセキュリティ機能なども持っています。
●無線LAN をご利用の場合は、無線LAN アクセスポイント(無線LANルータ)を使用してください。