各種印刷方法のメリット・デメリットについて
様々な手段で印刷を行うことが出来ますが、それぞれにメリットとデメリットがありますのでご確認ください。
b-PAC を使った印刷(※Windows PC からの印刷に限る)
こんな印字結果が欲しい場合におすすめ
ラベルのサイズが決まっていて、内容の一部を置き換えて印刷したい。
メリット
- P-touch Editor で作成した凝ったデザインのラベルを、簡単に印刷できます。
- レイアウトファイルもデータもすべて PC での一括管理になるので、パッケージ化が容易です。(配布、更新が簡単にできます。)
- アプリケーションに組み込みができるほか、VBA や Jscript でも利用できます。
デメリット
- b-PAC を実行するには、必ず Windows PC が必要になります。
- テンプレートファイルを、あらかじめ準備しておく必要があります。
P-touch Template を使った印刷
こんな印字結果が欲しい場合におすすめ
ラベルのサイズが決まっていて、内容の一部を置き換えて印刷したい。
メリット
- システム・OS を選びません。
- テンプレートをプリンター本体に記憶させるため、少量のコマンドと数値、テキストの転送で印刷できます。
またテンプレートにデータベースを紐づけてプリンター本体に記憶、利用することが出来ます。 - P-touch Editor でテンプレートファイルを簡単に作成できます。ビットマップ・バーコードも含めることが出来ます。
- 操作パネル 液晶ディスプレーや、プリンター本体に接続したバーコードリーダーから印刷を実行できます。
デメリット
- プリンター本体にテンプレートを事前に転送しておく必要があります。
そのため、複数のプリンターをご利用の場合、そのすべてにテンプレートを転送する必要があるため、事前準備に手間がかかります。テンプレートの更新も同様です。 - レシートのように、ロールに対して毎回不定の長さの印字結果が必要なものは印刷に適していません。
- 可変テキストは、プリンター本体に内蔵のフォントしか使用できません。
- 作成したレイアウトと印刷結果が、若干異なる場合があります。
- 可変項目が多いと、印刷速度が遅くなる場合があります。
ESC/P コマンド印刷
こんな印字結果が欲しい場合におすすめ
- 文字を主体として、小さなビットマップや罫線の印刷だけを行いたい。
- レシート型の印刷で、毎回長さが変わる。
メリット
- システム・OS を選びません。
- ライブラリ等が不要で、バーコードの印刷が可能です。
- 前もってプリンター本体メモリに背景イメージを転送しておくと、オーバーレイ印刷が可能です。
- ESC/P の知識がある方は、開発が容易にできます。
デメリット
- 基本的に文字コードによる印刷のため、複雑なレイアウトは困難です。
- フォントサイズ/書体が制限されます。
- プリンター本体内でデータを展開するために、データ量が多い場合は時間がかかることがあります。
- 本体に何かを記憶させておくことはできないため、毎回すべての印字データを送信する必要があります。(外字など一部除きます。)
ラスターコマンド印刷
こんな印字結果が欲しい場合におすすめ
- ドライバが使えない、または使いたくない環境から印刷したいが、P-touch Template や ESC/P コマンドでも実現不可能な複雑なレイアウトで印刷したい。
- プリンター本体に希望のフォントがない、その他印刷結果を一ドット単位で制御したい、 など
メリット
- 印刷結果を一ドット単位でコントロールできます。
デメリット
- すべての印字内容をコマンド化する必要があるので、データの作成が煩雑になります。