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ネットワーク設定編 (HL-5350DNのみ)>>付録 印刷

ネットワーク設定編 用語集
用語集
● ADSL
Asymmetric Digital Subscriber Line の略。銅線の一般加入者電話(アナログ)回線を利用して、数M〜数+Mbpsの高速データ通信を可能にする通信方式です。
● APIPA
Automatic Private IP Addressing の略。IP アドレスの自動的な割り当て管理機能です。最初に自身のシステムに割り当てるIP アドレスを「169.254.1.0 〜169.254.254.255 」の範囲からランダムに1 つ選択します。そして、ARP 要求をネットワークにブロードキャストすることによって、そのIP アドレスが他のシステムで利用されていないかどうかを確認します。もし他のシステムからARP の応答が返ってくれば、そのIP アドレスは使用中であるとみなし、別のIP アドレスで再試行します。このようにして未使用のIP アドレスを見つけ、自身のシステムに割り当てることによって、IP アドレスが重複しないことを保障します。
● ARP
Address Resolution Protocol の略。IP アドレスからMACアドレス(イーサネットアドレス)を求めるためのプロトコルです。
● BOOTP
BOOTstrap Protocol の略。ハードディスクを搭載しないディスクレスクライアントシステムが、ネットワークアクセスを行うためのIP アドレスやサーバアドレス、起動用プログラムのロード先などを見つけだし、システムを起動できるようにすることを目的として開発されたUDP/IP 上のプロトコルです。BOOTP を利用すれば、ネットワーククライアントのIP アドレスやノード名、ドメイン名、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイアドレス、DNS サーバアドレスなどの情報を、クライアントの起動時に動的に割り当てられるようになります。TCP/IP ネットワークでは、各クライアントごとにこれらのネットワーク情報を設定する必要がありますが、BOOTP を利用すれば、クライアントの管理をサーバ側で集中的に行えるようになります。その後一部を改良されたDHCP が開発され、広く利用されるようになっています。
● DHCP
Dynamic Host Configuration Protocol の略。DHCP は、IP アドレスやサーバアドレスなどの設定ファイルを起動時に読み込めるように開発されたBOOTP (BOOTstrap Protocol )をベースとする上位互換規格です。
BOOTP は、クライアントのIP アドレスやノード名などはあらかじめ決定しておく必要がありましたが、DHCP では、クライアントがネットワークに参加するためのすべてのパラメータ(IP アドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレス、ドメイン名など)を動的に割り当てられるようになっています。サービスを実行するにはサーバもしくは、その機能を有するルータが必要です。
● DNSクライアント
本製品は、ドメインネームシステム(DNS)クライアント機能をサポートします。この機能により本製品は、サーバ自体のDNS名で他のデバイスと通信できます。
● DNS サーバ
Domain Name System という体系で命名されたホスト名(ドメイン名)からIP アドレスを調べるためのサービスです。ネットワーク上の資源を管理・検索するためのシステムです。インターネットのIP アドレスの名前の解決に広く利用されています。
● FTTH
Fiber To The Home の略。電話局から各家庭までの加入者線を結ぶアクセス網を光ファイバ化し、高速な通信環境を構築する計画のことを指します。
● IPP
インターネット印刷プロトコル(IPPバージョン1.0)を使用すると、インターネットを経由してアクセスできるプリンタへ文書を直接送信し、印刷できます。
● ISDN
Integrated Services Digital Network の略。「総合デジタル通信網」と呼ばれるサービス体系の総称です。
● LAN
Local Area Network の略。同一フロア、同一のビル内などにあるコンピュータ同士を、Ethernet などの方法で接続したネットワークのことを指し、閉鎖されたネットワークという位置付けがあります。
● LLMNR
Link-Local Multicast Name Resolutionの略。リンクローカルマルチキャスト名前解決(LLMNR)プロトコルは、ネットワークにドメイン名システム(DNS)がないときに近隣のコンピュータの名前を解決します。LLMNRレスポンダ機能は、Windows Vista®などのLLMNRセンダ機能を有するコンピュータを使用する場合にIPv4、IPv6両方の環境で有効です。
● LLTD
Link Layer Topology Discoveryの略。リンク層トポロジー探索(LLTD)プロトコルを用いると、Windows Vista®ネットワーク上で本製品を簡単に検出でき、分かりやすいアイコンとノード名で表示されます。このプロトコルの初期設定はオフです。
● LPR/LPD
TCP/IPネットワーク上で通常用いられる印刷プロトコルです。
● MACアドレス(イーサネットアドレス)
OSI 参照モデルのデータリンク層で定義されるインターフェースカードのアドレス。 Media Access Controlの略。機器内部に記憶されているので、ユーザが変更することはできません。
● mDNS (multicast DNS)
DNSサーバが存在しないような小規模なローカルエリアネットワーク環境においても、クライアントコンピュータがネットワーク上に存在する機器を名前で検索して利用できるようにする機能です。Apple Mac OS X の簡易ネットワーク設定機能などで使われています。
● NetBIOS name resolution
ネットワークの基本的な入出力システムの名前解決です。ネットワーク接続間の通信にNetBIOS名を使用し、他の機器のIPアドレスを取得することができます。
● ping
Packet InterNetwork Groper の略。相手先ホストへの到達可能性を調べるコマンドです。
● Port9100
LPR/LPDと同様にTCP/IPネットワーク上で通常用いられる印刷プロトコルです。
● RARP
Reverse Address Resolution Protocol の略。TCP/IP ネットワークにおいて、MACアドレス(イーサネットアドレス)からIP アドレスを求めるのに使われるプロトコルです。
● SMTPクライアント
簡易メール転送プロトコル(SMTP)クライアントは、インターネットまたはイントラネットを経由してEメールを送信するために用いられます。
● SNMP
Simple Network Management Protocolの略。簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)は、TCP/IPネットワーク内のコンピュータ、プリンタ、端末を含めたネットワークデバイスの管理に用いられます。
● TCP/IP
Transmission Control Protocol / Internet Protocol の略。インターネットで使用されているプロトコル、通信ソフト(アプリケーション)を特定して通信路を確立するプロトコル(TCP)と、通信経路(IP)から構成されています。OSI 参照モデルではTCP はレイヤー4 、IP はレイヤー3 に対応しています。
ファイルやプリンタの共有も行うことができます。ネットワーク内では、コンピュータなどの機器の特定にIPアドレスが使用されています。
● WINS
Windows® Internet Name Service の略。Windows®環境で、ネームサーバを呼び出すためのサービスです。サービスを実行するにはサーバが必要です。
● WWW
World Wide Web の略。インターネットでの情報検索システム、サービスシステムのひとつです。
● Web Services
Windows Vista®の場合は、Web Servicesプロトコルを使用してプリンタドライバをインストールできます。詳細は、Web Servicesを使用する(Windows Vista®のみ) Link を参照してください。
また、Web Servicesでは、ご使用のコンピュータから本製品の現在のステータスを確認することができます。
● カテゴリ
LAN ケーブルの品質を指します。カテゴリ5 は100BASE-TX で利用されています。将来ギガビット・イーサネット(1000BASE-T)によるネットワークを想定する場合は、カテゴリ6 を選択することが推奨されています。カテゴリ5 で保証される周波数帯域は100MHz までですが、カテゴリ6 では250MHz まで保証されています。また、LAN ケーブルはUTP ケーブルと呼ばれる場合もあり、UTP はUnshielded Twisted Pair の略でより線のことを指しています。シールド付きのものは、STP ケーブルと呼ばれます。
● Custom Raw Port(お買い上げ時はPort9100)
TCP/IPネットワークの別の一般的な印刷プロトコルです。相互データ伝送が可能です。
● ゲートウェイアドレス
ネットワークとネットワークを接続する際の、外部のネットワークとの接点となるホストのIP アドレスを指します。別名「デフォルトルータ」や、単に「ルータ」と呼ばれる場合もあります。ルータは、同一ネットワーク内に存在するホストである面と、他のネットワークにも同時に所属している両面を持っています。
● サブネットマスク
ネットワークを複数の物理ネットワークに分割するのに使用します。サブネットマスクはクラスごとに固定されています。
クラスA 255.000.000.000
クラスB 255.255.000.000
クラスC 255.255.255.000
ルータの取扱説明書によっては、192.168.1.1 / 255.255.255.0 のことを、192.168.1.1/24 と表記している場合があります。255.255.255.0 を2 進数に換算すると、先頭から1 が24 個並びます。"/24"とは、この事を指します。24bit 以外のマスク値を設定することも可能ですが、IP 管理が複雑になりますので、マスク値は24bit でご利用することをおすすめします。なお、ローカルネットワークで利用するIP アドレスのことをプライベートIP アドレスと呼び、こちらもクラスが分かれています。
クラスA 010.000.000.000 〜 010.255.255.255
クラスB 172.016.000.000 〜 172.031.255.255
クラスC 192.168.000.000 〜 192.168.255.255
● ネットワークケーブル(LANケーブル)
本製品とコンピュータ、またはハブなどの機器同士をつなぐケーブルです。ネットワークケーブル(LANケーブル)にはいろいろな規格がありますが、現在一般的なのはカテゴリ5E という規格のケーブルです。5E のE は「Enhanced」の略で、「強化された」という意味を持っています。カテゴリ5E のケーブルはカテゴリ5 のケーブルよりもノイズに強い作りになっています。
また、同じカテゴリのケーブルにも「ストレートケーブル」と「クロスケーブル」の2 種類があります。ストレートケーブルはADSL モデムとコンピュータの接続や、コンピュータとハブの接続に使用されるケーブルで、ほとんどの場合はストレートケーブルで接続が可能です。クロスケーブルは2 台のコンピュータ同士を直接接続するときなどに使用されます。
● ノード
node 。ネットワークに接続されているコンピュータなどの機器を指します。「ノード名」と「ホスト名」は同じ意味です。
● ハブ(スイッチング・ハブ)
複数台のコンピュータなどをネットワーク接続するときに必要な集線装置です。ハブには、大きく分けて「リピータハブ」と「スイッチングハブ」があります。リピータハブは主に10BASE-Tで使用される集線装置です。スイッチングハブは主に、100BASE-TXや1000BASE-Tに使用される集線装置で、信号の流れを制御してコリジョンという信号の衝突が起きないようにする機能を持っています。
● プロトコル
コンピュータ間の通信のルールです。
ネットワークにはさまざまなコンピュータが接続されているため、それらの通信形式が違うとお互いの情報交換ができません。そこで作られたのが通信のプロトコルです。通信の開始から終了までの手順やデータサイズ、送受信方法などが細かく決められています。
● ルータ
ADSL やCATV、光ファイバー(FTTH)などのインターネット網と、家庭・オフィスのLAN(内部ネットワーク)を中継する機器です。複数台のコンピュータから同時にインターネットに接続することができるようになります。ルータを使用すると、接続した各機器に自動でIPアドレスを割り当てるDHCP機能や、LAN内の独自のIPアドレス(プライベートIPアドレス)を持つ機器に、必要に応じてインターネット用のIPアドレス(グローバルIPアドレス)を割り当てるNAT機能があります。
さらにインターネット接続に必要なプロトコルに対応していたり、インターネットからの不正なアクセスを防ぐセキュリティ機能なども持っています。

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