前のページへ グラフィック目次 次のページへ
ネットワーク設定編 (HL-5350DNのみ)>>付録>>ユーティリティ以外からIPアドレスを設定する 印刷

IPアドレスの設定方法
● 手動でIPアドレスを設定する:BRAdmin Light / BRAdmin Professional 3
BRAdmin LightはWindows® 2000/XP、Windows Server® 2003/2008、Windows Vista®、およびMac OS X 10.3.9以降、BRAdmin Professional 3はWindows® 2000/XP、Windows Server® 2003/2008、Windows Vista®で使用できるソフトウェアです。
TCP/IPに対応していて、ネットワークと本製品の設定を管理できます。また、本製品のファームウェアのアップデートにも利用できます(BRAdmin Professional 3のみ)。
BRAdmin LightおよびBRAdmin Professional 3では、本製品との接続にTCP/IPを使用して、IP アドレスを変更できます。本製品のお買い上げ時のIPアドレスが、使用しているネットワークでのIPアドレス設定規則に適していない場合は、IP アドレスを変更してください。
ただし、DHCP、BOOTP、RARPまたはAPIPA機能を使用している場合は、自動的にIPアドレスが設定されます。お買い上げ時は、APIPAの機能が有効になっています。
詳しくは、「BRAdmin Lightで設定する」 Link または「BRAdmin Professional 3 で管理する」 Link を参照してください。
● DHCPを使用して自動的に設定する
動的ホスト構成プロトコル(DHCP)は、IPアドレス自動割り当て機能の1つです。ネットワーク上にDHCPサーバがある場合は、そのDHCPサーバから自動的に本製品のIPアドレスが割り当てられます。
● APIPAを使用して自動的に設定する
DHCPサーバが利用できない場合は、本製品のIPアドレス自動設定機能(APIPA)によってIPアドレスとサブネットマスクを自動的に割り当てます。本製品のIPアドレスを169.254.1.0〜169.254.254.255の範囲、サブネットマスクは255.255.0.0、ゲートウェイアドレスは0.0.0.0に、自動的に設定します。
お買い上げ時は、APIPAは使用可能に設定されています。
● RARPを使用してIPアドレスを設定する
UNIX ホストコンピュータでReverse ARP(RARP)機能を使用し、本製品のIPアドレスを設定することができます。
以下のエントリ例と同じような行を追加入力して、/etc/ethers ファイルを編集してください(ファイルが存在しない場合は、新しいファイルを作成します)。
例) 00:80:77:31:01:07 BRN008077310107
00:80:77:31:01:07は本製品のMACアドレス(イーサネットアドレス)、BRN008077310107は本製品のノード名です。
お使いのプリンタの設定に合わせて入力してください。(ノード名は、/etc/hosts ファイル内の名前と同じでなければなりません)。
rarpデーモンが実行されていない場合は、実行します。
使用環境により、コマンドはrarpd、 rarpd -a、in.rarpd -aなどになります。詳細情報については、man rarpdと入力するか、システムのマニュアルを参照してください。Berkeley UNIXベース環境でrarp デーモンを確認するには、以下のコマンドを入力してください。
ps -ax | grep -v grep | grep rarpd
AT&T UNIXベース環境では、以下のコマンドを入力してください。
ps -ef | grep -v grep | grep rarpd
本製品の電源スイッチをONにすると、rarpデーモンからIPアドレスが割り当てられます。
● BOOTPを使用する
BOOTPは、RARP設定に必要です。
BOOTPを使用してIPアドレスを設定するには、ホストコンピュータにBOOTPがインストールされ、実行されている必要があります。ホスト上の/etc/servicesファイルにBOOTPがリアルサービスとして記述されていなければなりません。man bootpdと入力するか、システムのマニュアルを参照してください。
通常、BOOTPは/etc/inetd.confファイルを使用して起動されますので、このファイルのbootpエントリの行頭にある#を削除して、この行を有効にしておく必要があります。
一般的な/etc/inetd.confファイル内のbootpエントリを以下に示します。
#bootp dgram udp wait /usr/etc/bootpd bootpd -i

システムによって、このエントリにはbootpではなくbootpsが使用されている場合があります。

BOOTPを有効にするには、エディタを使用して行頭の#を削除します。#がない場合は、BOOTPはすでに有効になっています。
次に、設定ファイル(通常は/etc/bootptab)を編集し、ネットワークインターフェースの名前、ネットワークの種類(Ethernetの場合は1)、MACアドレス(イーサネットアドレス)、IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイを入力します。ただし、この記述フォーマットは標準化されていないため、システムのマニュアルを参照してください。
一般的な/etc/bootptabエントリの例を、以下に示します。
BRN008077310107 1 00:80:77:31:01:07 192.189.207.3
および
BRN008077310107:ht=ethernet:ha=008077310107:\ip=192.189.207.3:
BOOTPホストソフトウェアの中には、ダウンロードするファイル名が設定ファイル内に含まれていないと、BOOTPリクエストに応答しないものがあります。そのような場合には、ホスト上にnullファイルを作成し、このファイルの名前とパスを設定ファイル内で指定します。
RARPでの設定の場合と同じように、本製品の電源スイッチをONにすると、BOOTPサーバからIPアドレスが割り当てられます。

前のページへ 次のページへ
TOP