USB Link
USB Link機能を備えたミシンへ、パソコンから刺しゅうデータを転送して刺しゅうできます。ミシンとコンピューターはUSBケーブルで接続します。パソコンからプリンターにデータを送って印刷するように、パソコンからミシンへデータを送り刺しゅうできます。
- USB Link機能対応のミシンでのみ使用できる機能です。その他のミシンでは使用できません。詳しくは、お使いのミシンの取扱説明書を参照してください。
- USB Link機能は、以下の刺しゅうデザインでは使用できません。
- ミシンで縫製できる領域を超えるサイズのデータ
- カスタムサイズのデザインページまたはジャンボ枠の刺しゅうデータ
- データを転送するミシンの最大縫製エリアで包含できないサイズの枠を、[デザイン設定]ダイアログボックスの[枠サイズ]で選択しているとき
- 最大で4 台までミシンとパソコンを接続してUSB Link 機能を使用できます。
- [レイアウトセンター]で転送する刺しゅうファイルを開きます。
- ミシンをUSB Linkモードに設定します。
- ミシンのUSB Link機能をオンにして、電源を切ります。
ミシンのUSB Linkモードの設定方法について詳しくは、お使いのミシンの取扱説明書を参照してください。
- ミシンに付属されているUSBケーブルを使って、ミシンとパソコンを接続します。
- ミシンの電源を入れます。
- ミシンとの接続方法について詳しくは、お使いのミシンの取扱説明書を参照してください。
- ミシンとパソコンの距離が離れていて付属のUSBケーブルでは接続できない場合は、電源付きのUSBハブを使用してください。電源供給のないUSBハブや、延長ケーブル、リピーターケーブルは使用しないでください。
- ミシンの電源が入っているときは、USBケーブルを抜き挿ししないでください。
- [コントロールパネル]で[電源オプション]を選択し、[システムスタンバイ]および[システム休止状態]を両方[なし]に設定してください。
- [ホーム]タブをクリックします。
- [出力]グループで[データ 出力]をクリックした後、[USB Link]をクリックします。
- 転送済みデータ表示
- キュー表示
転送待ちのデータが表示されています。ミシン側でデータロードが可能な状態になると、転送が開始されます。転送中は、ミシンの画面にメッセージが表示され、キュー表示のデータアイコンが転送済みデータ表示に移動します。
[レイアウトセンター]から転送したデータが、転送済みデータ表示1に表示されない場合は、ミシンの操作パネルを確認してください。
複数のデザインを[USB Link]ダイアログボックスに送信するには、各デザインについて手順4と5を繰り返します。[レイアウトセンター]で刺しゅうデータを表示していても、[USB Link]ウィンドウは表示されたまま、転送/縫製状況を確認できます。
- 転送が完了したら、ミシンのスタート/ストップボタンを押して、縫製を開始します。
ミシンでは、転送された刺しゅうデータの編集はできません。届いたデータを縫製するのみです。ただし、縫製設定は指定できます。
縫製が開始されると、[USB Link]ウィンドウは次のように表示されます。
- 転送済みデータ表示
- キュー表示
- ミシンの状態を確認できます。
- ミシンの状態表示
ミシンの状態表示の内容は次のとおりです。
複数の刺しゅうデータを転送するときは
レイアウトセンターで複数の刺しゅうデータの転送を行うと、[USB Link]ウィンドウは次のように表示されます。
このウィンドウでは、次の操作が行えます。
- 選択した刺しゅうデータの縫製順を先頭に移動します。
- 選択した刺しゅうデータの縫製順を1つ前に移動します。
- 選択した刺しゅうデータの縫製順を1つ後ろに移動します。
- 選択した刺しゅうデータの縫製順を最後に移動します。
- 糸こま交換が少なくなるように、縫製順を最適化します。
- 選択した刺しゅうデータをキュー表示から削除します。
ミシンに「ミシンが動きます。ミシンに手などを近づけないでください。」と表示され[OK]を押すまで、先頭の刺しゅうデータはミシンへ転送されません。[OK]を押す前は、先頭の刺しゅうデータも縫製順の変更ができます。
複数のミシンと接続している場合
操作は、1台のミシンへ転送するときと基本的に同じですが、転送先を指定するための[ディストリビューター]ダイアログボックスとそれぞれのミシンの[USB Link]ウィンドウが表示されます。[ディストリビューター]ダイアログボックスで刺しゅうデータを選択し、 どの刺しゅうデータをどのミシンで縫製するかの指定をします。
[ディストリビューター]ダイアログボックス
- すべての刺しゅうデータを選択します。
- 刺しゅうデータの選択を解除します。
- 選択した刺しゅうデータをキュー表示から削除します。(ゴミ箱に移動しないで削除されます。)
- [ミシン名設定]セレクター1でミシンを選択し、刺しゅうデータを選択して、[送る]2をクリックします。
- ミシン名
- [USB Link]ダイアログボックスに選択した刺しゅうデータを送ります。
- [ディストリビューター]ダイアログボックスは、[USB Link]ダイアログボックスの[オプション]メニューで[ディストリビューター]をクリックしても表示できます。
[USB Link]ウィンドウにデータアイコンが移動します。
- 1を繰り返して、各刺しゅうデータを[USB Link]ウィンドウの各ミシンに割り当てます。
USBケーブルを取り外す、パソコンをシャットダウンするときは
- データの転送が完了し、ミシンの画面の転送メッセージ画面が閉じてから、USBケーブルをパソコンから抜いてください。または、パソコンをシャットダウンしてください。
再度、ミシンと接続すると、引き続きUSB Link機能を操作できます。 - パソコンをシャットダウンしても、ミシンで現在縫製中の刺しゅうデータは最後まで縫製されます。
- 刺しゅう中にミシンの電源が切れた場合、電源を入れ直したときに再開できます。その場合は、[デザインデータベース]の[オプション]→[USB Link]をクリックするか、[レイアウトセンター]の[オプション]メニュー→[USB Linkの起動]をクリックすると、[USB Link]ウィンドウが表示され、USB Link 機能による転送を再開できます。
- ミシンの接続が検出できない場合、[USB Link]ウィンドウは自動的に閉じます。
- パソコンを再起動したときは、[デザインデータベース]の[オプション]→[USB Link]をクリックするか、[レイアウトセンター]の[オプション]メニュー(画面右上)→[USB Link の起動]をクリックすると、[USB Link]ウィンドウを再表示できます。
USB Link機能で表示するミシン名を変更する
- 名前を変更するミシンのキュー表示の[オプション]をクリックし、[ミシン名設定]をクリックします。
- [ミシン名]に新しい名前を入力し、[OK]をクリックします。
設定できるミシン名は、半角英数字/記号で文字数は10文字までです。
- パソコンにミシンをUSB接続すると、ミシンはリムーバブルディスクとしてパソコンに認識され、ドライブレターが割り当てられます。このドライブレターが、パソコンですでに割り当てられている他のドライブレターと重複している場合は、そのミシンに刺しゅうデータを転送できません。例えば、ネットワークドライブをパソコンのドライブレターに割り当てているときに、この問題が発生します。この場合は、重複しているドライブレターの割り当て先の割り当てを解除してください。
- パソコンにUSB接続するミシンを増やすと、オペレーションシステムからパソコンの再起動を求められることがあります。その場合は、パソコンを再起動してください。