糸をボビンに巻くとき、どうすればよいですか?(下糸の巻き方について)
下糸を巻くときは、図のように糸をかけます。下記手順に従って、正しく糸を巻いてください。
必ず純正ボビンをご使用ください。
その他のボビンを使用すると、ケガや故障の原因となります。
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電源を入れます。上ふたを開けます。
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ボビンのミゾと下糸巻き軸バネの位置を合わせて、ボビンを軸に差し込みます。
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軸にセットしたボビンをカチッと音がするまで右側に押します。
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糸たて棒に差し込んである糸こま押えを抜きます。
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下糸用の糸こまを糸たて棒に差します。
糸こまを横にして、下側から手前に糸が出る向きにして差します。
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正しい向きにセットしないと、糸たて棒に糸がからまることがあります。
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糸こま押えを糸たて棒に差し込みます。
糸こま押えは少し丸みをおびている平らな面を左側にして、糸こまが糸たて棒の右端までいくように右いっぱいまで差し込みます。
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糸こまの向きや糸こま押えが正しくセットされていないと、糸たて棒に糸がからまり、糸切れや故障の原因となります。
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糸こま押えは 大/中/小 の 3 種類あります。糸こまの直径より大きい糸こま押えを使用してください。
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糸こま押え 大/中/小 は糸こまの大きさに合わせてご使用ください。
糸こまより小さい糸こま押えを使用すると、糸こまの切り欠きなどに糸が引っかかり、故障の原因となります。
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糸こまを右手で押さえながら左手で糸を引き出し、糸案内カバーの後ろ側から手前に糸をかけます。
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糸案内板の右側から下を通して糸をかけます。
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糸を右に引いて下糸巻き案内の凸部に向こう側から糸をかけ、皿の間に左回りに糸をかけます。
糸が皿の奥までしっかり入っていることを確認してください。
奥までしっかり入っていないと、糸をきれいに巻くことができません。
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下糸巻き案内にかけた糸を左手で押さえ、引き出した糸を右手でボビンに時計回りに 4 ~ 5 回巻き付けます。
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糸の端をボビン受け座のガイドミゾに引っかけて、右に引きます。
糸が適切な長さで切れます。
必ずこの方法で糸を切ってください。
ガイドミゾのカッターで糸を切らずに下糸を巻くと糸がうまく巻けません。
また、糸量が少なくなったときにボビンに糸がからまり、針が折れたり、曲がったりするおそれがあります。
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スピードコンロトールレバーを右(はやく)にスライドさせます。
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スタート/ストップスイッチを1回押します。
・ フットコントローラーが接続されている場合は、フットコントローラーを踏みます。
ボビンが回転し、下糸巻きがスタートします。
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ボビンの回転がゆっくりになったら、もう一度、スタート/ストップスイッチを押して下糸巻きを止めます。
・ フットコントローラーが接続されている場合は、フットコントローラーから足を離します。
ミシンがストップします。
ボビンの回転がゆっくりになったら、必ず下糸巻きをストップさせてください。
そのまま続けると故障の原因となります。
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巻き終わりの糸をはさみで切ります。
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下糸巻き軸を左に戻し (1) 、ボビンを軸から外します (2) 。
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スピードコントロールレバーを元の位置に戻します。
下糸巻き軸が右側に押された状態の時は針が動きません。(縫製できません)
下糸を巻いたあとにミシンをスタートさせたりプーリーを回したりすると、「ガチャ」という音がすることがありますが、故障ではありません。
正しく巻かれなかった下糸は使用しないでください。巻き方が悪い下糸を使用すると、針折れや糸調子不良の原因となります。