下糸をセットするときの注意点について

    公開 2019/08/25   |    更新 2024/02/01
対象機種
家庭用ミシン、スクールミシン

 

内かまにセットするボビンの向きについて
  • ボビンを内釜にセットするときは、糸の出る方向(糸の巻き方向)に注意してください。

    糸が必ず『左巻き』になるように、右手でボビンを持ち、左手で糸端を持ちます。そのまま右手でボビンを内かまに入れます。

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    • ボビンは必ず正しい方向から糸が出るようにセットしてください。ボビンを逆の方向にセットすると、針折れや糸調子不良の原因となります。

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    • 下糸が正しく巻かれていることを確認してください。巻き方が悪い下糸を使用すると、針折れや糸調子不良の原因となります。

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下糸セット時の注意点について
  • 内かまの板バネの間に確実に糸が入っていないと、下糸が正しく機能しません。糸調子不良の原因となります。

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    • 針板に『下糸クイック(下糸カッター)』装置のついているミシンは、下糸セット時にボビンを指で押さえたまま糸切りをすると、確実に内釜の板バネに糸が通ります。

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      板バネにしっかりと糸が入っていると、糸をひっぱった時に糸が重く感じます。板バネにしっかりと糸が入っていないと、ひっかかりや摩擦を感じることなく、軽い力でひっぱることができてしまいます。

       

    • 正しく下糸がセットされていると(確実に板バネに糸が入っていると)、下糸を後ろ側に引き出した際に、ボビンの上に糸が渡っています。
      ボビンの上に、糸が渡っていない場合は、糸が板バネの間に入ってない可能性があります。

      板バネに正しく下糸が通っている板バネに正しく下糸が通っていない

       

    • 糸が板バネの間に入っていない状態で『刺しゅう』すると、下図のように布地の表側・裏側ともに下糸しか見えません。

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    • 糸が板バネの間に入っていない状態で『実用ぬい』をすると、下図のように布地の表側に、下糸の重なりが出てしまいます。
      正しい糸調子は、上糸と下糸が布のほぼ中央でまじわります。布地の表に出るのは上糸だけで、布地の裏に出るのは下糸だけになります。

      正しい糸調子 板バネに正しく下糸が通っていない
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